comment

日本で同じようなシーンを過ごしてきた僕としては、やっぱり今でもこういう姿勢が一番共感できるし、まだ今でもその道の途中なんだろう。
岩田有史(GOOFY STYLE, ex. NUKEY PIKES)
ワシントンDCという土壌に飛んで来た「パンク」の種がどうやって開花して新しい種を生んでいったかを実証するドキュメンタリー。
今の時代のロックに繋がる数々のキーワードを理解するには打って付けの、まるで辞書のような映画です。
そして先生たちは決まってこう言います。
「いつどこで誰でも何でも始められるんだぜ」
川口潤(映画監督)
ユース・カルチャーって何なんだろうか?その答えのひとつがココにあるのかもしれません。だから、オレも自分自身の答えは、自分自身で出さなくっちゃって、ね。もうひとつ。写真集「BANNED IN DC」に写っていた若者たちのその後の人生も透けて見えてくる、青春映画としても楽しめました。ごめんなさい、もうひとつ。レボリューションサマー、ツアーに行ってて体験しそびれる、とか。最高にリアルでシビれる話、てんこ盛りでした。早く、友達と話がしたいです。
サイトウジュン(YOUR SONG IS GOOD)
マークアンダーセンは言う。SALAD DAYSは、あの頃じゃない。
今だ。
と。
いつだって今だ。
と。

ならば、50過ぎたら、パンクバンドをやっても許されるかな。
それまでは、
パンクバンドに憧れて止まない奴らが集まった、振付ユニットを、やり続ける。

良いドキュメンタリー。
杉谷一隆(振付稼業air:man)
奇形児で1982年にライブデビューした当時の俺は16歳の高校生。
ネットはもちろんビデオすら余り普及していなくて、パンクに関してはDOLLから情報収集するくらいしかできなかった時代。
UK PUNKをはじめRAMONES、イギーポップ、そしてデッド・ケネディーズとかは聴いていたけどほぼ同時期に活躍していたD.C PUNKはこのSALAD DAYSを通して初めて知るバンドが殆どだった。
でも彼らの音に聴き入ってみると俺は80年代にトリップしたような感覚になって、懐かしくもあり嬉しくもあり、うん、よくあんな情報もない時代に自分たちだけの力で音楽を作ってきたなぁと彼らに対する共感がじわじわ湧いてきた。
そうだよ、俺たち80年代パンクスはSALAD DAYSに共鳴する!
タツシ(MASTURBATION、つるかめ食堂、ex.奇形児)
見ていて大変勉強になりました。ワシントンDCでは当時、こういうことが起こっていたんだ!

1991年11月に大阪のサンホールでFUGAZIのサポートとして少年ナイフが演奏しました。その時はFUGAZIの事を知らなくて、パンクバンドだって聞いていたから、雰囲気を合わせるために当日の我々の衣装はRAMONESみたいな格好にしようとレザージャケットとTシャツにしました。後で彼らはストレイトエッジだと聞いて、革ジャンは場違いやったかなと思いました。でも、ライブ後Ianさんとしゃべってたら、そんなことどうでも良くなるぐらいに親切な人でしたが。

監督さんからの視点ではありましょうが、このような形で80年代D.C.パンクの記録を残すことができているのは素晴らしい。

なおこ(少年ナイフ)
アメリカ政府のおひざ元でパンクを塗り替えたリアルDIYパンク・ドキュメンタリー。
行川和彦(音楽評論家)
自分で考えて、自分で作る。
自分で選択して、自分で行動する。
いつの時代も本当にオモロいものは全て手作り。
だから俺達みんな、マッケイ師匠仕込みの手作り職人だ。
個性で走り出せ。
自在に駆け抜けろ。
吉野寿(eastern youth)
ストレートエッジという主義に対する偏見がある人間は多いと思う。実際俺もそうだった。
しかし、この映画「SALAD DAYS」を観て、ものごとを深く知らずに判断するのは過ちだとわかった。

主義主張はどうであれ「言いたいことを自分で納得行く方法で伝えるためにはどうすればいいか」
「誰にも指図されずに生きるためにはどうすればいいか」を実践する手法や精神は尊敬するとともに感動を憶える。
大切なのは何だ?
D.I.Y とはどういうことか?
その答えがこの映画にある。

ISHIYA(FORWARD/DEATH SIDE)
80年代DCハードコア・パンクシーンを回想するドキュメンタリー映画だが、驚くほどに日本の80年代前半の関西パンクやオルタナティブシーンの状況と似ている。我々もこんなふうに集まり、演奏し、レコードを作っていた。もちろん裏切りや仲違いや血も涙も流れたけれど、それらを乗り越え、この当時のDIY精神は現在も関西シーンの底流に根付いている。メインストリームでなくても地方都市であっても、本当にオリジナルなものは作れるのだということ、それは友達同士のちょっとした出会いや思いやりからスタートしているのだという根源的な真実をこの映画は記録している。素敵な映画でした。
JOJO広重(非常階段)
独自の進化を遂げたワシントンD.Cパンクシーン。BAD BRAINSにはじまりMINOR THREATによるストレートエッジからEMO等、多種多様なサウンドや思想の起源に迫る作品。必見です!
SENTA(NUMB)
パンク=ハードコアは地域密着の活動。
四の五の言わずに、まず見ること。
そのあと、何かを始めるんだ。
自分でやりたいことを見つけて。

かつて”アメリカでパンクは広がらない”って言われていた。
メジャーな音楽シーンで紹介されたパンクは、ニューヨークのバンドばかり。
イギリスのように、片田舎のバンドがいきなり話題になるようなことはほとんどなかった。
しかし実際は、全く異なっていた。
パンクに触発された若者が、自分の住む地域で”パンク・草の根運動”をしていたのだ。
この映画『SALAD DAYS』は、ワシントンDCのパンク・ドキュメンタリー。
面白いのは、登場人物が現在の姿で、過去を振り返っているところ。
パンクに熱中していた頃の写真と同じ感性を一人一人保っている。
”なんで、パンクなのか”、そのことを皆、一生懸命語っている。
バンドの映像・写真を含め、複合的に顕にしている。

かつて、パンクに熱中していた人が、この作品を見て、再び触発されることもあるかもしれない。
東京や大都市圏に住んでいなくて、疎外感に苛まれている人にこそ、この草の根運動の、前向きなメッセージは受け止めてもらえると思う。

傍観者ではなく、自分の手で何かをやること、それは過去の話じゃない。
”Do Something ! Right Now ”

TAYLOW (the原爆オナニーズ)

五十音/アルファベット順・随時更新・随時更新