FILMMAKER

garcia

Photo by Luigi Scorcia

監督:ダニー・ガルシア

スペイン・バルセロナ生まれ。
90年代のスペイン音楽を取り扱う雑誌のライターとして活動をはじめ、その後米雑誌「High Times」など、数々の雑誌の記事を手掛ける。その後映像制作にも携わり、2000年にはバルセロナのローカルTV局BTVでドキュメンタリー・シリーズのプロデューサー兼監督として活躍。

2012年、ザ・クラッシュのバンドの誕生から崩壊までを追ったドキュメンタリー『The Rise and Fall of The Clash』で監督としてデビュー。センセーショナルな作品として本作は世界各国で話題を集めた。

続く次回監督作は2014年、New York Dallsの伝説的ギタリスト、ジョニー・サンダースの生涯を追ったドキュメンタリー『Looking for Johnny』。本作は米ビルボード・音楽DVDチャート10位内ランクイン、スウェーデンと日本では堂々のセールス1位を獲得した。
この二作品はCBGB映画祭(NY)、カナディアン音楽ウィーク(トロント)、CIMM(シカゴ)、サウンド・アンシーン(ミネアポリス)、ドント・ノック・ザ・ロック(LA)、Doc N’ Roll(ロンドン)、トランスミッション映画祭(マドリード)、GrauZone(アムステルダム)など数々の映画祭で公式上映された。『The Rise and Fall of The Clash』はコニーアイランド映画祭(NY)で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞している。

2013年、マカロニ・ウェスタンへのオマージュ作『6 Bullets to Hel』の共同脚本に参加、本作は2016年に各国の映画祭で上映されている。最新作『SAD VACATION』は2016年11月よりイギリス・アメリカ・スペイン・日本でほぼ同時公開され、今後も世界各国で上映予定。
現在、彼は初のフィクション長編作となる『The Price of Death』の編集に取り組んでいる。

多くの人がそうであるように、私はずっとこのカップル、シドとナンシーに憧れて育ちました。シドの歌も、彼らの外見も、挑戦的な態度も、二人の全部に魅了されていました。ですが、この映画を手がけてみて初めて、本当の彼らを少し理解できたように感じています。
この映画は三年間に及ぶリサーチの結果ですが、殺人事件の謎を解明したくて撮り始めた訳ではありません。私の前作『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』を撮影している時に出逢ったたくさんの人たちが、カメラが回ってないところで私に教えてくれた二人の知られざる真実を、世間の皆さんとシェアしたいと思ったのです。メディアに歪曲されてない、彼らの姿を。そこからこの企画が始まったのです。
さあ、その結果がどういう形になったのか。その目で、ご覧ください。

エンジョイ、ありがとう。

ダニー・ガルシア